撮影日:2012年12月23日
県道66号は呉市天応から始まり、音戸の瀬戸(警固屋)まで延びる呉市内を循環する道路で、有名な場所は少ないのですが、観光スポットが点在する道路です。
熊野町から呉方面に下りる際に良く使用する道路なのですが、全線を通った事がありませんでした。
今回改めて、全線を通り抜ける事にしました。
まずはスタート地点とした呉ポートピアパーク。
国道31号沿線の施設で、県道66号の始点から最も近い有名スポットでしょう。
元は呉ポートピアランドとして阪急や呉市が出資した第3セクターでしたが、入場者数が伸び悩み、途中で閉園。
今ではフリーマーケットなどのイベント会場として利用されています。
ここから呉市方面に南下すると、橋のすぐ先に踏切が出てきます。
ここが県道66号の始点です。
踏切を越え、まっすぐ進むと広島呉道路の高架が出てきます。
高架を越えると天応から焼山に向かう上り坂の始まり。
上り坂を軽いギアで上り続けること数キロ。
左手に小さなバス停が出てきます。
深山の滝と呼ばれる大滝の入口で、呉市の観光スポットの一つになっています。
滝を通り過ぎ少し進むと、ようやく峠(堀切峠)を越えます。
峠を越すと、焼山の中心地までの下り坂で左手に焼山公園が出てきます。
ラジコンのサーキットやテニスコートやジョギング場などをそろえた総合公園で、公園の近くにはカフェもあります。
公園で小休止の後、すぐに焼山の中心地を通過。
県道31号との交差点を過ぎると再び上りに入ります。
しばらく上ると神山の団地の入口の交差点を通過。
交差点を過ぎてしばらくするとだんだんと傾斜が強くなります。
時速10キロを下回る速度で上り続け、ようやく苗代に到着。
ちなみに、この苗代の峠から焼山に下る場合、時速60キロを出す事もありますので、そこそこの傾斜なのでしょう。
苗代の交差点に到着するととりあえず右折。
一つ目の信号を過ぎると大原商店と言う小さな店が出てきます。
わかりにくくなりましたが、下の写真の右前に小さな看板が出ている店がそれです。
いが餅やフライケーキ、芋けんぴなどを販売しています。
今回はいが餅と、パイまんという餡の入ったパイを購入。
のんびり食べてから、県道66号に復帰。
緩やかな上り坂を過ぎ、急勾配になっている谷間を過ぎると右手に呉市の総合スポーツ施設が出てきます。
良くジャージ姿の方が出入りされており、以前はサンフレッチェの練習にも使用されていたとのこと。
ここを通り過ぎると、郷原方面への傾斜が始まります。
傾斜もそこそこあり、スピードが乗ってきますので、注意しながらダウンヒル。
傾斜が終わるころ、目の前に東広島呉道路のバイパスが見えてきました。
最近開通した自動車専用道路で、黒瀬方面から呉までを数十分で移動する事ができます。
東広島呉道路を過ぎてしばらく行くと、黒瀬川にかかる郷原大橋が出てきます。
橋を越えると国道375号に合流。
県道66号は国道375号との共用路線に入ります。
ここからは車道が狭い割りに交通量が増えますので、注意しながら上り坂を走行。
広島文化学園大の横を通り過ぎると下りに入り、目前に二級峡トンネルが出てきます。
この辺で側道に入ると呉市の観光スポットの二級峡公園に出る事ができます。
甌穴が見所のきれいな場所です。
トンネルを走り抜けるとしばらくは下りが続きます。
それなりに車も走っているので、スピードを落とさずに走り抜けることに。
少しの間下り続けると、下石内交差点に差し掛かります。
この近辺には白糸の滝という観光スポットがあります。
水が細長く何本もの白い流れとなって落ちるさまからそう名づけられたのでしょう。
きれいな滝で、滝自体が御神体として祭られています。
白糸の滝を過ぎるとようやく呉市広の市街地に。
まっすぐ進み続けると、国道185号とつながる広交差点に出ます。
交差点を右に曲がり、国道185号に。
ここからは国道185号との共用路線になります。
交差点からすぐの場所に広市民センターがあります。
市民センターを通り過ぎ、黒瀬川にかかる広大橋を越えて一つ目の信号が東広島呉道路との交点。
ここを左折すると阿賀マリノ大橋という橋で音戸方面に渡ることができます。
今回は橋を越えず、国道をまっすぐ進んで休山トンネルの手前で左折。
ようやく県道66号線に入り、後は音戸方面にまっすぐ進むことに。
踏切を越え、しばらく進むと左前に阿賀マリノ大橋が見えます。
しばらく進むと、阿賀マリノ大橋からつながる道路に合流。
そのまま南下すると、信号が現れます。
ここの信号で片側交互通行となり、信号が切り替わってから出発。
数個の信号を走り過ぎると短い上り坂に入り、火山峠と言う箇所で一気に道が狭くなります。
狭くなった箇所を過ぎてしばらく進むと、ようやく音戸の瀬戸。
対岸には音戸大橋の隣に大河ドラマにちなんだ平清盛ドラマ館があります。
が、大河ドラマの平清盛の最終回は今日のはずなのに、すでに看板が撤去されていました。
せめて、年を越すまでつけておいてもと思わぬでもありません。
音戸大橋をくぐり、第二音戸大橋(建設中)を前に見ながら道路を走り抜けます。
そう時間もたたずに音戸渡船の前に。
音戸渡船は日本でも最短距離の渡船で、運賃は大人80円、自転車10円。
ちなみにサイクルーズパスを使用すると、自転車代は無料になります。
音戸渡船の対面にある信号が国道487号との交差点となり、ここで県道66号線が終了します。
全線35キロメートル程度の路線で、天応から音戸までぐるりとカーブする形で延びた道路となっています。
呉市の中心地からは外れた路線ですが、旧来の呉市の観光スポットを多く含む、特徴のある路線となっています。