山陽文徳殿(広島県広島市南区比治山町




撮影日:2010年19

 比治山多門院の隣に建造された、頼山陽を記念する建物です。

 建造は昭和9年で頼山陽の没後百年を記念してのもの。

 市が管理しているのですが、扉は閉じられており、草木はそこかしこに生えていました。

 建物や玄関前のソメイヨシノも昭和20年に被爆しており、九輪はその時に変形したとのこと。

 戦時中は戸籍業務をこの建物で行い、被爆時も出火しなかった為、戸籍情報は無事に済んだとのこと。

 その後、昭和24年まで図書館として使用され、その後は社会教育施設として使用されたとのことです。

 だんだんと利用者も減ったので、施設も閉ざしてしまったらしいのですが。

 隣の多門院も8月6日以降は臨時の県庁として利用されていたとのこと。

 今ではさほど見向きもされていませんが、広島市内でも歴史を感じさせる建造物です。

 まあ、観光リストにも登録されていないようなんですけどね。

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