撮影日:2010年6月19日
比治山多門院の隣に建造された、頼山陽を記念する建物です。
建造は昭和9年で頼山陽の没後百年を記念してのもの。
市が管理しているのですが、扉は閉じられており、草木はそこかしこに生えていました。
建物や玄関前のソメイヨシノも昭和20年に被爆しており、九輪はその時に変形したとのこと。
戦時中は戸籍業務をこの建物で行い、被爆時も出火しなかった為、戸籍情報は無事に済んだとのこと。
その後、昭和24年まで図書館として使用され、その後は社会教育施設として使用されたとのことです。
だんだんと利用者も減ったので、施設も閉ざしてしまったらしいのですが。
隣の多門院も8月6日以降は臨時の県庁として利用されていたとのこと。
今ではさほど見向きもされていませんが、広島市内でも歴史を感じさせる建造物です。
まあ、観光リストにも登録されていないようなんですけどね。