撮影日:2010年3月20日
1年ぶりのしまなみ縦走ということで、今回は往復するつもりで参加しました。
朝の2:00に出発して、7:00にはチェックを済ます予定だったのですが、昨年に引き続き、大寝坊しました。(何をやってるんだか)
20:40に仕事が終わってから洗濯・食事で数時間。
翌日持参の道具類をカバンに詰めてから23:00に就寝し、起きたのが3:00。
0:00とか1:00にも起きていたのですが十分程度睡眠をとるつもりで二度寝をしたら、3:00になっており、慌てて飛び起きました。
昨日の支度残りを簡単に済ませ、4:00に熊野町を出発。
黒瀬町方面から安浦町→竹原市→三原市と抜け、尾道に進みます。
昨年も4:30に出発したのですが、昨年は手足がかじかんだので今回はシャツを二枚にしてその上にレインウェアを着用。
手の方は厚手の手袋を用意して家を出ました。
しかし、どうやら気温はそれなりに高いようす。
厚手の手袋を家に置き、薄い方の手袋をすぐにはめました。
家を出て十数分。
隣町との境目の峠を越えているときには体がかなり温まり、汗まで出始めている状態。
しかし、坂道を駆け下りるときは体が冷え始めます。
そうは言ってもレインウェアがありますので、さほどのものでもありません。
隣町の東広島市黒瀬町の途中ですぐに脱いでしまいました。
そのまま、呉市安浦町に入って、ダウンヒル。
野呂ダム周辺の峠からいっきに海岸付近まで下りてしまいます。
この時点で5:00。
何とか順調のようです。
まだ、日が登るには早く、安浦駅近辺も暗いまま。
そのまま武智丸の横を通り過ぎ、安芸津を越して竹原に入ったあたりでようやく空が白み始めました。(写真は暗く写っていますが)
市街地に入り、町並み保存地区近くに来たころには既にお日様が高くなっています。(下は頼山陽像)
この時点で既に6:00。
すぐにまっすぐ突っ切って、県道75号を山の上まで上がりました。
三原に行くのなら普通、海沿いを行くのでしょうが、私の場合は一度あがってしまえばあとはほとんど下りの、県道75号側をゆっくりと上がります。
上りあがること数十分。ようやくにして、登板車線を超えて下りに入りました。
そこで、一気に急激なダウンヒル→ダウンヒルの勢いを残したヒルクライムを行って三原との町境のトンネルを越します。
ここまできて、あとはほとんど緩やかな下りになり、三原の中心地までのんびりと漕いで行きました。
といっても、山の上にあるせいか手がかじかむんですけど。
手の痛みをこらえながら走ること数十分。
三原の市街地に入るころには7:00を越していました。
既にしまなみ縦走は始まっている時刻です。
かといってすぐに到着できるはずもなく。
途中で缶コーヒーで手を温めてから、あと一踏ん張りとばかりにゆっくり漕ぎ出しました。
結局、尾道駅についたのが8:00前後。
尾道駅前のしまなみ交流館前でチェックを済ませると、7:57の時刻が記入されていました。
自転車用のバーにサドルを引っ掛け、用を足して戻ったところ私の自転車を指差してなにやら盛り上がっている様子。
ご年配の方が「このタイプのチェンジレバーは最近見なくなった」と申されていました。
「昔からこれなんで、新しいのもこれで良いかと思いまして」
「いや、このタイプのほうがレバーが軽い。
最近のは」
そういって、ハンドルにつけるタイプのシフトを指差され。
「重いしな」
と、ご自身の今風のシフトレバーを見せられました。
ある意味、こちらはそのレバーのほうが羨ましい様な気もします。
私のは何かと旧式の自転車ですから。
その方は、どうやら旧式の上にランドナータイプというのが珍しく感じられたようです。
確かに、ロードバイクやマウンテンバイクはよく見かけますが、泥除けまでついたランドナーは早々見かけません。
スピード特化したロードバイクはスマートな格好良さがありますし、悪路を早く乗り越えるために出来上がったマウンテンバイクはパワフルな格好良さがあります。
しかし、ランドナータイプは雨天でも進めるような泥除けや、何日にも及ぶような旅行に耐えるような荷物用のキャリアをつけ、ロードバイクとは思えないような太目のタイヤが初期仕様というスピードもパワーも見せないようなタイプですから、街中でも見かけることは無いでしょう。
というか、ロードバイクやマウンテンバイクは知名度がありますが、ランドナーやシクロクロス用のバイクって言うのは知られてないんじゃ。
向島
しばらく歓談した後に「お先に失礼します」といって、向島の船に乗り込みます。
ちょうど、高校生(中学生?)の通学とバッティングしたのか、船には制服姿の男女が数十人先に乗り込んでいました。
その後につく形で私も乗船。
数分の待ち時間の後、向島について70円を支払います。
そして、ゆっくりと生徒たちの後ろについて発進。
しばらく行くと、生徒たちは途中の学校に入り込み私独りになりました。
少し行って一つ目の角を曲がると、九件島交差点にセブンイレブンがあります。
ちょうどよいと、自転車を置いてパンとコーヒーをひとつずつ購入。
熊野を出てからコーヒーぐらいしか口に入れていませんでしたので、さすがにエネルギー補給をしておかないと体が持ちません。
のんびり食べながら道を見ていると小径車やスポーツサイクルが走り抜けていきます。
私よりも後に出た方々のようです。
結構軽快な様子を見て、私もぼちぼちと進むかと自転車に乗り込みました。
市街地を抜け、海岸沿いに走ると赤い橋が見えてきます。
「あれが因島大橋かな?」と思って、写真を1枚撮りましたが、どうやら岩子島につながる向島大橋だった様子。
橋の袂に公園が無いのですぐにわかりました。
失敗失敗。
そのまま走ると、大林宣彦監督の新・尾道三部作「あした」のロケ地。津部田の坂道が出てきます。
昨年はここで写真を撮りましたが、今回は時間がおしているのでスルー。
そのまま数キロ走って、立花臨海公園にたどり着きます。
ここで二つ目のスタンプ(一つ目は尾道駅前のしまなみ交流館)を押してもらいます。
ついでの写真を数枚撮ってから、すぐに因島大橋に。
因島
2番目のチェックポイントは因島大橋の因島側にあります。
すぐにスタンプを押してもらっていると、どうやらテレビか何かの撮影でしょうか。
大きなカメラを持った人がスタンプを押してもらっている人にカメラを向けていました。
後日知りましたが、どうやらテレビでも取り上げていた様子。
尾道市長が町おこしにこのイベントを利用するという話をされていたとか。
それはともかく。
私もスタンプを押してもらっていると、他の人が「はっさく屋に行くにはどうするのかな?」と係りの人に尋ねられていました。
今回も私は行きませんでしたが、はっさく大福は1回は食べてみたいですね。
つい、次のチェックポイントに急いでいるうちに忘れていました。
残念。
次のチェックポイント(4つ目)は因島フラワーセンター前。
その前に、少々傾斜のきつい坂道が出てきます。
短いのでたいしたことは無いのですが。
昨年は、レンタサイクルなどのスポーツタイプで無い自転車は押して歩いていたのを思い出します。
今回は人の姿がほとんど見えなかったのですが。
おそらく、前回よりも1時間は早めに出ていたのでラッシュからずれたのでしょう。
ようやく坂道を上りきり、そのまま下りを少しばかり進むと、フラワーセンターにたどり着きます。
その駐車場がチェックポイントなんですが。
結構、警察の方が警備をしていましたが、何かあったのでしょうか。
まあ、それはともかく。
スタンプを押していただいていると、飴とはっさくを勧められました。
因島がはっさくの発祥地ということで、売り出していっているということ。
同時にチェックされたアベック(レンタサイクル使用)ははっさくをいただいていました。
私は飴をひとついただいて、次のチェックポイントに。
生口島
フラワーセンターを抜け、しばらくみちなりに行くと、信号に当たります。
そこを直進すれば、因島水軍城のほうに行くのですが、しまなみ縦走では右折して生口橋方面に進みます。
因島水軍城方面に走って、本因坊秀策記念館などをまわるのも因島の観光ですが、今回はパス。
そのまま小高い丘を越えて、裏側の橋まで駆け込みます。
そのまま、生口橋に乗り込みましたが、その時にパナソニックのランドナータイプに乗っている人を見かけました。
型番は違うのかもしれませんが、OSCかOSDタイプでしょう。
タイヤの太さといい、フロントキャリアーにマッドガードがデフォルトでついているというのは。
その方に軽く挨拶してから、自身は橋の上に駆け上がっていきました。
その方はところどころで小道を駆け上がり、また下ってくるという行為を繰り返していたのですが。
おそらくショートカットを図っていたのでしょう。
私は通常の道をあがって生口島側のチェックポイント(5つ目)に。
そのままチェックを済ませて生口島の中を進みます。
祇園飯店という店が見えたのですが、素通り。
後で知ったのですが、しまなみ街道(自転車道)ではそれなりに有名な中華料理屋らしいですね。
後から雑誌を見て、「その前を通ったな」というのははっきりと覚えていましたが。
そのまま進むと、ジェラート店「ドルチェ」が見えました。
まだ、人が集まっていなかったようで、自転車を置いてすぐに休憩。
今回は「瀬戸田のデコみかん」と「尾道の桃」のダブル(コーン)を頼みました。
その時に、私のひとつ前の人(異国籍の方)がジェラート(カップ)を頼まれた時にダックワーズも頼もうとされていました。
ですが、声が小さめだったので伝わらなかった様子。
つい、「ダックワーズも」と私が横から口を挟んでしまいました。
余計なことだったかと思いましたが、「こちらの方が」と説明することで店員さんに通じた様子。
その方が私に「ありがとうございます」と言われ、店員さんと話が通じたようでした。
今回はうまく行ったようです。
よかったよかった。
そのまま、私もジェラートにありついてから再度スタート。
ようやく一息つきました。
その後はサンセットビーチでチェックして先に。
途中、ケイリンの車を見かけましたが、やはりこの手のイベントでは協賛されている様子。
オリンピックでもケイリンという種目がありますが、この種類は日本が発祥との事。
まあ、オリンピックのタイムトライアルレースは他にもスプリントとかチームスプリントとかフライングタイムトライアルとかマディソンとかあるようで、それぞれで発祥地が違っているようですけど。
そのまま進むと、耕三寺、平山郁夫美術館が目の前に現れます。
今年に入ってから平山郁夫氏がなくなられたということもあり、タイムリーではありますが、今回はこれもパス。
そのまま、多々羅大橋に駆け上がり、チェックを済ませました。
次回に時間を取って生口島までで引き返すか、フェリーで切り上げるコースを取ってみましょうか。
生口島までなら、1日でのんびり周るにはもってこいのコースですし、レンタサイクルはしまなみ海道周辺のサイクルターミナル(十数か所)で乗り捨て可能ですし。
まあ、私の場合は自転車持込でしょうが。
大三島
大三島のチェックポイントは二つ。
ひとつは多々羅大橋のたもとにある多々羅しまなみ公園。
もうひとつは丘越えをすることになる道の駅みしま。
大三島はどちらかのチェックポイントのみでOKということで、一度伯方島とは逆方向に進み、また戻ってくることになる道の駅みしまはパスしました。
完全に時間がカツカツになっていましたし。
多々羅しまなみ公園でチェックを済ますと、すぐに伯方島までの数キロの距離を進みます。
しばらく進むと、大三島橋が見えました。
この橋は他のしまなみ海道の橋と違い、アーチ橋となっています。
他の橋は吊橋形式がほとんどなんですが。
しまなみ海道の中でも最初に開通した橋との事。
その橋の入口にチェックポイント(10個目)があり、すぐにスタンプを押していただきました。
伯方島
チェックを済ますと、すぐに伯方島に入ります。
そう長く走らずにすぐにマリンオアシス伯方にたどり着き、チェックを済ませます。
その時に伯方の塩とキャラメルを受け取りました。
サンセットビーチでもそうでしたが、ドリンク類も昨年に引き続き準備されています。
さすがに自転車を使う長距離イベントに参加していると、このようなサービスは助かります。
いつハンガーノック(エネルギー切れ)が発生するかわかりませんから。
水分も残っているように見えて、実は相当発散されているというのがいつものことですし。
しかも、脂肪などがどれだけ体に蓄積されていても、この手の現象は発生する様子。
一度に消費できる脂肪というのは高が知れているのでしょう。
その分、常に外部からのエネルギー補給(食事)が必要ということで。
これを怠ると、一発でハンガーノックが発生します。
いただいたキャラメルはすぐに口に放り込み、ゆっくりと噛みながら伯方・大島大橋を駆け上がりました。
大島
ここのチェックポイントは2箇所。
宮窪町観光案内所とよしうみサイクリングターミナルです。
大島も大三島と同じく2箇所のチェックポイントのどちらかをパスしてもよいことになっています。
どちらにせよ、両方周りましたが。
しかし、この島はしまなみ縦走を行う前に2回ほど通っていたのですが、印象の強い島だったりします。
1回目は尾道からレンタサイクルを借りて、今治のタオルの里に行った時のこと。
昼頃に尾道を出発したせいでここを通る時には既に日も沈み、街灯の明かりに照らされて島を横断した覚えがあります。
その時は結構心細く感じたものです。
今治市内に着いたのは21:00ぐらいだったでしょうか。
22:00だったかもしれません。
今治駅前のホテルでようやく一息ついたのが記憶に残っています。
2回目は鳴門大橋まで進んだ時のこと。
やはり、ここを通ったのは日が沈みかけたころあいだったのですが、その時は自前のランドナー(先代)で進んでいたのですが、宮窪町観光案内所までの道の途中、海流が強く急流のように流れていたのが印象に残っています。
途中の丘が太っていた私には少々きつく、どちらの時も心細く駆け抜けたことを覚えています。
宮窪町観光案内所に入り、スタンプを押していただくと珍しい自転車を見ました。
リカンベントという寝そべったスタイルでこぐ自転車で、独特のスピード感で有名なタイプです。
実際にスピードも出るそうですが。
他の自転車が前かがみでお腹に風を抱え込むようなスタイルで乗るのに対して、このタイプの自転車は風を抱え込まずに全て体の上をすべるようなイメージでしょうか。
サドルも家庭用からスポーツタイプに共通した三角形のタイプではなく、「椅子」といったほうが良い様なタイプで、腰を受け止めるのではなく腰から背中までを支えるようなタイプ。
その方に「はじめてみましたよ」と言って、しばらく談笑になりました。
埼玉から来られ、リカンベントを輪行(自転車を袋に入れて電車やバス・船に乗ること)してきたとの事。
あのサイズの大きなサドルを入れられる輪行袋があったことも驚きですが、それをしてのける行動性も感心します。
しまなみ海道は坂が多く、下りは快適なのですがのぼりできつい目にあったと笑いながらおっしゃられていました。
その方はこれから尾道方面に進んでいかれ、私は今治方面に。
そのまま、かつてはきつく感じていた坂をそれなりにテンポよく進みます。
やはり、夜間よりも日中のほうが気分が楽ですし、足も速く進みます。
気がつくと、インターチェンジの入口まで早々に到達していました。
そこからは一気に下り。
来島海峡大橋を眺めながら、よしうみサイクリングターミナルまでダウンヒルすることになります。
昨年はここでパンクする人を結構見かけたのですが、今回はそれが見えません。
やはり、タイミングというものなのでしょうか。
今治
よしうみサイクリングターミナルでチェックを済ますと、じゃこ天にも目をくれず、すぐに来島海峡大橋に。
途中、馬島の上辺りのチェックポイントでスタンプをいただいて、そのままサンライズ糸山まで。
到着時刻は13:00頃になっていました。
合計5時間。
ところどころ、写真撮影に時間を取られましたので、実質は4時間と少しといったところでしょうか。
尾道駅前でお会いしたかたがたは先にチェックを済まされており、しばらく歓談してから、すぐに尾道行きの帰途に入られました。
私は挨拶してからチェックポイントに入ります。
チェックを済ませ、完走記念に伯方の塩をいただきました。
尾道でも受け取ることができると言うことでしたが、17時に戻れる自信はまったくありません。
やむなく、ここで受け取ることにしました。
そうなると、カバンのスペースが問題になります。
行きに脱いだ服でカバンがパンパンになっています。
それを解消するために、奥に入っていた輪行袋を自転車のハンドルに括り付けました。
そこまでしてから、食事を取ろうかとサンライズ糸山の奥を見ると。
「ただいま改装中のため、閉店しております」という張り紙がありました。
さすがに熊野→尾道→今治と140キロ以上を走っているとエネルギーを消耗しています。
戻っている最中にダウンというのは笑える話ではありません。
どうしたものかと思ったのですが、見回しても食事ができるような箇所がないのですぐに帰りに入りました。
来島海峡大橋〜大島
来島海峡大橋を越え、大島を抜ける時は山越えになります。
さすがに食事を取っていないので、よしうみサイクリングターミナルにじゃこ天の屋台がありましたので、そこで1個購入。
自販機でジュースを買ってから簡単な軽食にしました。
昨年もこの店があったのですが、その時は買わずじまい。
今年は食べてみようとは思っていました。
味はそこそこ。
じゃこ天というのがどういうものかわかっていないので、別のものも食べてみないとわからないというのが正直なところでしょうか。
しかし、すきっ腹には結構美味なもので、ようやく一心地ついてすぐに駆け出しました。
帰りの70キロ前後を4時間で駆け抜けるというのは疲労がたまっている体には少々面倒な話です。
しかも、自転車はスピード重視ではなく、ツーリング目的のランドナーと来たものです。
サイクリングターミナルを出た直後から少しきつめの坂が始まり、宮窪観光案内所まで丘越えをすることになりますが。
やはり、スピードが一気に鈍りました。
出会う人には「こんにちは」とにこやかに声をあげるのですが、実際のところは体力がつきかけていたりします。
食事もコンビニが出てくるまで待とうと思い、何とか先を進みました。
宮窪観光案内所〜伯方島
そのまま、宮窪観光案内所までたどりつくまで、「早い戻りですね」といわれました。
少々急ぎ気味だったかもしれません。
そのまま、大急ぎで伯方島に入り、マリンオアシス伯方でチェックを受けてからお茶を一杯いただきます。
さすがに一息つきました。
そのまま、大三島橋を抜けようと橋への坂を登っていると、来る途中で出会ったランドナーに乗った方(私と同型同色のパナソニックOSCタイプ)が「こんにちは」と側道のような細い道を登ってショートカットしていきます。
行きで走り回っていたのはこの側道探しだったわけですか。
急傾斜なので、体力が尽きかけているこちらには無理な話ですが。
尾道のあたりからニーシック(ひざの痛み)が起こっていますし。
さすがにその人を見送りながら、こちらも正規の道をあがっていきました。
大三島〜瀬戸田
大三島橋を走っていると、少々ヘルメットの紐がのどに当たるような気分の悪さを覚えました。
下りに差し掛かったとたんに収まったのですが。
少々、脱水症状気味かと思い、大三島のチェックポイント「多々羅しまなみ公園」でジュースを一本飲んで休憩しました。
幾分か楽になったかと思ったのですが、多々羅大橋を登り始めた途端に気分の悪さが再発。
そこで「あ、ハンガーノックか」と気づきました。
150キロを越える距離を走っているというのにパンを数個食べただけというのは無理があったようです。
多々羅大橋の生口島側のチェックポイントで「橋の近くにコンビニがありましたっけ」と確認。
「どうだったかな?」とチェックポイントの人が首を傾げていましたが、「まあ、行ってみます」とすぐに走り出しました。
下りてみると、コンビニがなくしばらく走る羽目に。
どうやら、因島のほうと勘違いしていたようです。
食堂などでは料理が出てくるまでに時間がかかりますので今回はその時間を短縮するためにコンビニの利用にしたのですが、市街地にしかないのがネックです。
やむなく、全力で島を駆け出します。
しばらく行くと、見覚えのある通りが見えました。
平山郁夫美術館に通じる道で島の市街地です。
「助かった」という気分でようやくにして平山郁夫美術館横を駆け抜け、その前にあったポプラ(赤い看板が目印になっている広島県が本拠地のコンビニ)に駆け込みました。
そこで、おにぎりだのパンだの肉まんだのと買い込み、設置されていた椅子に座って食事。
コーヒーを飲んでようやく一息つきました。
瀬戸田〜尾道
ようやく本調子に戻りながらサンセットビーチに到着。
そのままチェックを済ませて、すぐに駆け抜けます。
ドルチェ、生口橋と通過して行き、因島フラワーセンターで16:55前後。
チェックの途中で子供が走り出していきました。
チェックの人に「さすがにここまででしたね」と言ったところ、「今さっき出発した親子が到着するまで因島大橋のチェックポイントは開けていてくれと伝えたからすぐに出発しなさい」と、返されます。
こういう気配りには頭が下がります。
感謝して、すぐに因島大橋に。
チェックされる方もお気を使われたのでしょう。
親切な方です。
子供連れの親子がフラワーセンター上で進んでいたのを「がんばって」と励ましてから、こちらは因島大橋まで走ります。
因島大橋に到着したころには17時を越えていました。
チェックはここまでですが、ここからは尾道までの帰途があります。
因島大橋の向島側の立花臨海公園では、今日の片づけをされており、挨拶をしてから尾道まで。
そのまま向島の市街地を越えて福本渡船に乗り込みました。
因島あたりから併走する事になった方が二方おられたのですが、その方も同じ船に。
「TREKですか」と自転車を見てから言うと。
「今日はこれにしてみようかと、初めて乗ったんですけどね」と、返されます。
尾道近辺在住の方ということで、熊野からと言ってもどこかわからないようでした。
そのまま、尾道駅前で別れ、その方々は西のほうに駆け出されました。
私はしまなみ交流館前で輪行袋を取り出します。
さすがに18:00を越した時点で尾道から熊野に自転車で戻ろうとは思いません。
自転車を使わずに戻るとすると電車になりますが、自転車は袋につめないと電車に持って入ることができません。
自転車を横にして、輪行袋を開いたところ。
結構コンパクトサイズの車輪型の袋が出てきました。
オーストリッチのカタログのイメージが脳裏に浮かびます。
(このタイプって、確かロードバイク用。又はマッドガード無しのMTB用だったはず。)
結論として。
「こりゃ、フロントキャリアつきは入らんわ」
と、即座にさじを投げ、携帯でクロネコヤマトの営業所を検索しました。
近くの商店街に営業所がある模様。
すぐに駆け出しました。
途中、のぼりのついている店で確認すると、アーケードの中にある模様。
その場所から10分程度(尾道駅から十数分程度)と言うことなので、すぐに駆け出しました。
しばらく進んでようやく到着。
店のドアを開いて、「すみません、自転車を不定形で運びたいんですけど」と注文。
「高いですよ」と店の人が言うと、「確か1万円ぐらいでしたっけ」と返します。
何度か利用していましたので、こっちも理解しています。
それを伝えると、すぐに手続きを済ませました。
戻ってから、輪行袋を新規に購入する必要があります。
今回は止むなしにこういう手を使いましたが、輪行袋を使って、JCAのサイクリングタグを購入しておくと、ヤマトの宅急便の金額が激安になりますから。
まあ、それ以前に輪行できるので手荷物扱いで広島まで持っていけるのですが。
そのまま、広島駅近辺の駐輪場に入れると、200円程度で自転車を置いておく事ができますし。
遠出する時には必須のアイテムですしね。
配送手続きを終了して、店を出ると雨が降り出しました。
しまなみ縦走の最中は天気に恵まれましたが、自転車を納めたとたんに降りだすとは。
運がよいのか悪いのか。
お天道様に感謝しないといけませんね。
今回のしまなみ縦走は往復が終了しませんでしたが、来年はうまくやりたいものです。