2008年11月8日撮影
各町にひとつはある郷土資料館なのですが、他町と違うのは手作りの雰囲気が強いと言うところで
しょうか。
海田町の海田町ふるさと館など、整然とした雰囲気がありますが、この熊野の郷土資料館は造り酒
屋(尺田家)の建物を町が譲り受け、各家から持ち寄られた古道具が並べられています。
各家からの持ちより品と言っても、悪い物は無く、展示の仕方も良いものです。
蔵の中は少し物が詰まり気味の様子はありますが、これだけのスペースによく入れたものと思いま
す。
メインの出し物は熊野町らしく筆に関連したものが一角を占めていますが、他にも熊野町内から出
土した石器やメインとも言える坊田かずまが使っていたピアノや蓄音機などの展示。
他にも、天皇陛下が熊野に来られた時に使用された椅子があります。
あまり人が入らないということで、他の場所に持っていかれたものもいくつかあると言うことです
が、残念なことです。
建物からして、広島県建物100選に選ばれているのですが。
場所としては、熊野町でも中心地と言って良い中溝地区。
昔の町役場(熊野町中央ふれあい館)の真近くにあり、少し先に行けば筆祭りで有名な榊山神社、
そこからのんびりと奥に行くと筆の里工房があります。
近くには筆娘・筆もなかというお菓子を作っている友岡光風堂もあり、土産を買うにも良いのでは
ないでしょうか。
筆の里工房は筆一辺倒で、画一的な展示と言った雰囲気がありますが、こちらの方は土着的な雰囲
気で面白いと感じました。