2008年8月24日撮影
ここはかつての鉄道宇品駅であり、プラットホームに建てられていた旧陸軍の糧秣支廠倉庫跡がうえの写真になります。
今では赤レンガの壁のみですが、昭和61年までは鉄道が走っており、周辺住民の足となっていました。
明治時代。
日清戦争が間近に控えた状況で、広島駅は日本に走った鉄道の駅の中で最西端と言うことで広島城に大本営が置かれました。
しかし、広島駅から宇品港までは数キロの距離があり、兵や物品の輸送には支障が出る可能性があったということで、急遽宇品線が敷かれました。
宇品線はわずか16日で敷設を完了し、翌17日目には鉄道の運行が開始されたと言う広島でも語り草の工事となって居ます。
この宇品線は日清戦争から始まり太平洋戦争にいたるまで兵や物資の輸送に活躍し続けました。